月別: 11月 2012

多摩川で芋煮をやれば、もう山形だべさ。

投稿日: 更新日:

2012-11-24_12

勤務地の山形では9月に入ると「芋煮」シーズンが始まる。
まだまだ残暑厳しい中、市内を流れる馬見ヶ崎の河川敷で
あつあつの鍋を囲んで芋煮を楽しむのだ。

この芋煮会は11月頃まで続く。シーズンのピークは10月頃か。
市内のスーパーの店頭には、束になった薪と芋煮用のアルマイト鍋が
用意されていて、芋煮用の食材を買った客には無料で貸し出される。
シーズン中には河川敷はそこかしこで芋煮を囲むグループが見られる。

東京には毎年10名前後の卒業生が就職してがんばっている。
そんな卒業生がツイッターで芋煮を懐かしがっていた。
東京でも芋煮がしたいよね…。

で、やってきました。芋煮。
芋煮はやはり河川敷に限るということで多摩川。
でも、最近は自由にBBQができる場所は少なく、
交通の便、休日のにぎわいも考えるとなかなかいい場所は少ない。
いろいろ考えた末に、府中の「郷土の森BBQ場」に決定。
ここは無料だし、早めに出向いて場所取りすれば大丈夫。
駐車場も無料だ。駅からちょっと距離があるのが難点だけど。

3連休の中日、9時過ぎに到着。
球場横の駐車場は8割方満車。
車に積んだキャンプ用テーブルと椅子を運ぶ。
直火は禁止されているので、今回はツーバーナーコンロを使用する。
本来は薪で直火が正統芋煮だ。

9時半にはO先生も合流。
バードウォッチングが趣味の先生はモノキュラーを持ち込んで
鳥も観察して楽しそうだ。
卒業生は11時に買い出しして集合。
アルマイトの鍋に里芋、ねぎ、ごぼう、こんにゃく、牛肉。
今回は山形内陸風の醤油に牛肉タイプの芋煮だ。

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???????朝方は雨もぱらついていたけれど
お昼前からは日差しも出て風もなく暖かい。
鍋からはいい匂いが漂い、みんなのビールがうまそうだ。

のんびりと3時過ぎまで、飲んでは食べ話がはずむ。
途中、うどんも投入して晩秋の日差しの中、幸せをかみしめる。

多摩川でやっても、芋煮はやっぱり山形だべさ。

11月3日文化の日。磐梯山で風に吹かれる。

投稿日: 更新日:

2012-11-03_11

日曜日に大学で入試がある関係で、今週は山形に居る。
11月3日の文化の日は間の休みになるので
どこに出かけようかと考えた。
ここ最近、山へも行っていないので近くの山へということで
磐梯山へ登ることにした。

渋谷登山口からを考えていたけれど
西吾妻スカイバレーの入り口が11月から夜間通行止めに。
そのため前日の夜に登山口まで入ることができなかった。

スタートが遅れるため最も短時間で登れる八方台登山口を選ぶ。
無料開放されている有料道路を使って、駐車場へ。
ここの標高は1,119mなので山頂までは700mほどの登り。

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昨日降った雪が残っているが、森の中は風もなく暖かい。
しかし登っていくにつれ、次第に積雪が増えてくる。
時折、視界が開けると遠くに見える山はすっかり白化粧だ。

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磐梯山は始めて登る山だけど、このコースは登山道も整備されている。
特に弘法清水までの深い森の中を歩く道は静かでいい道だった。

2012-11-03_09

雲の流れが速い。
桧原湖が雲の切れ間から見えるが、瞬く間に白い雲が覆い隠す。
そうすると辺り一面、視界は白く濁ってしまう。
2時間ほど登り続けると営業小屋がある「弘法清水」に着く。
ここは完全に冬の世界だった。
風も強く、木々の枝にはエビのしっぽができていた。

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「豚汁300円」に後ろ髪を引かれながら頂上へ。
ここからは30分ほど。
急な傾斜のコースを上り詰める。
晴れていればかなりの絶景を楽しめそうだ。

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時折、見せる美しい風景に励まされて
最後の登りを詰めると、ぽんと頂上が現れる。

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「磐梯山山頂」の立て札は一段低い避難小屋の隣にある。
山頂にはケルンがあるだけだ。
風が強い。体感では氷点下5℃近い。 汗をかきたくないので、マウンテンパーカーの下は
長袖ヒートテックの上に半袖のTシャツを1枚。
おもわず震えがくる。
ザックの中には薄手のダウンパーカーも詰めてきたけど
出すのも面倒で数分で退散する。

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彼女連れならここで暖かいお茶の一杯でもと考えるが
独り者には長居は無用と、下り始める。
下りは登りより30分ほど短縮できる。
ただ積もった雪が溶け始めて、注意しないと足を滑らせる。
2度ほどころびそうになった。

途中の中の湯には温泉が湧き出ている。
今はもう廃屋になった家があり、足湯場もある。
手を入れてみたら、少しぬるめのお湯だった。
硫黄臭が強い。

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2時過ぎに登山口に無事、戻って来た。
考えてみれば、ザックの中には
山で暖かい飲み物が飲めるようにと
ガスストーブやコッヘルも詰めたのに
飲まず食わずで下りてきてしまった。

上り下りでわずか5時間弱のコースではあるけれど
下ってくる途中で、しかもかなり下の箇所で
これから登って行こうとするお年寄りカップルに会った。
あの速度で登れば、下ってくる頃にはかなり陽も傾く。
一度溶けた雪が再び気温が下がって凍結もする。
雨具やヘットランプの類もちゃんと入っているのかと
心配になるような小さなザックで、スニーカー履きの
おじさんともすれ違った。
「雪が降るなんてびっくりねぇ」と話しながら登ってくる
おばさん二人組も居た。

11月に入ったら、ある程度標高のある山、
緯度の高い土地にある山は、もう「冬」だ。
雪が降るし、風が強ければ体感温度はたちまち氷点下になる。
アイゼンは不要だろうけど、冬山の入り口ではある。
そんな事を考えながら下ってきた。

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帰り道、白布温泉へ。
「中屋不動尊別館不動閣」で日帰り温泉。
大人500円で露天風呂に浸かる。
硫黄の匂いと谷川を亘ってくる風。
ほどよい疲れに染み渡る暖かさ。
贅沢な時間がゆっくりと流れる。